全社的な
業務効率化
AI活用で
その第一歩
そもそも、なぜAIを導入しようと考えたのですか。
2022年6月からAI導入プロジェクトをスタートしたのですが、大きなきっかけは、100年企業を目指すため、現行業務の改善は不可欠だと考えていたからです。
どんな懸案があったのですか。
店舗ごとに業務の最適化が進行し、全社的な連携や業務効率化が図れていなかった点です。特にホール営業では、データが膨大で、店長によって分析にバラつきがあり、時間も要しました。色々思案しましたが、デジタル技術を活用し、精度の高い経営を実践するには、AIが最適解だと考えました。
それまで、デジタル化の浸透状況はいかがだったのですか。
実営業ではすでに様々なシステムやデータを活用していましたが、トータル的な業務改善のデジタル化は未着手でした。今回のAI導入で、はじめてDX(デジタルトランスフォーメーション)化の推進を始動させたことになります。
導入はどう進めたのですか。
最初は、業務改善ポイントを洗い出す作業です。個別では、ある程度最適に業務が回っていることは明らかでしたので、小手先ではなく、根本的に変革しないと次のステップに進めないと考えました。
新しい技術の導入に抵抗感を抱く方はいませんでしたか。
まずは、新しいことに取り組むことは面白いことだということをわかってもらう必要がありました。プロジェクト開始前に、先端技術を活用した新規事業創発のワークショップを開催しました。それにより、AIを含む先端技術への理解を促し、会社として新しいことに挑戦する風土であることを体感してもらえるように努めました。ただ、AIがホール営業にどう影響を及ぼすかを理解することは簡単でなかったと思います。しかし長期的な観点で、人が変わっても、業務を支障なく継続できる仕組みを構築していく必要性を訴えました。
業務の属人化を可能な限り解消するということですね。
それもありますし、今後、人材採用が今以上に難しくなってくることが予想されます。そのため、より人材育成に管理職が時間を割くためにも、業務の効率化を図っていくことが必要だと考えました。



